だってだってのおばあさん
ものがたり
とても年寄りのおばあさんがねこと暮らしておりました。
おばあさんは「だって、だって」が口ぐせです。
今日はおばあさんの99才のお誕生日。
町へお使いにいったねこは、途中でろうそくを落としてしまいました。
残ったろうそくは5本。ケーキに立ててお祝いしました。
おばあさんは5才になってしまいました。
5年前の雪の日。
不思議な音とともにあらわれた、大きなぶたがねこを連れてきたのでした。
そして、また雪の日、今度は何でもできる天才ねこが届けられました。
おばあさんと、ねこの暮らしはすっかり変わりました。
部屋はぴかぴかに掃除され、おいしい料理がたちどころにできあがります。
でも、おばあさんとねこはすることがなくなって、少し切ない気持ちになってしまいました。
ある日、天才ねこが手品ショーを始めました。
おばあさんの「心の中で望んでいる、本当のこと」を見せようというのです。
そこに見えてきたものは…。
「だってだってのおばあさん」
「あのひの音だよおばあちゃん」
フレーベル館刊より
厚生労働省社会保障審議会推薦児童福祉文化財
平成18年度 児童文化賞受賞
「だってだっての」ねこのおはなし
この劇『だってだってのおばあさん』は一日何回も「だってだって」というおばあさんと、魚つりのとくいな「ねこ」のお話しです。
この劇でおきる事件はぜ~んぶこの「ねこ」がひきおこすんです。
春の小川におばあさんのたんじょうびのろうそくを落っことしたり、雪ふる夜「ぼくがこの家の子になったときのこと」のお話しをせがんだり、何でも出来る天才ねこを「ふぎゃ!」なんてひっかいておおげんかしたり…。もうたいへん!
でもみなさんだってある時とつぜん、誰かにききたくなったこと、ありませんか?「ぼくは、どこからこの家にきたのか?」
「わたしはいつこの家の子になったのか?」
そうなんです。それが「ねこ」くんのだいかつやくの始まり。
どうぞ、「ねこ」くんといっしょに、しっぱいしたり「この家に来たときのおはなし」をきいたり、大げんかや「家出」の決心なんかも、味わってみてくださいね。
演出・脚本:西田豊子
スタッフ 

作=佐野 洋子
脚本・演出=西田 豊子
美術=方 勝
音楽=佐藤 容子
照明・音響=四方あさお
衣裳=後藤 優子
振付=下出 祐子
演出助手=西尾ひろみ
宣伝美術
[イラスト]佐野 洋子
[デザイン]柳川 晃義