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更新日 2016-10-27 | 作成日 2016-04-03

夜明けの落語




物語

学四年生の野中暁音が、この世で一番こわいものは、人前で話すこと。その暁音に最大のピンチが訪れる。それは日直が週の終わりに話す『五分間スピーチ』。
悩んでいる暁音に救いの手を差しのべたのは、ちょっと変わり者の三島朔太郎。

朔太郎が暁音の代わりに五分間スピーチで披露したのは、なんと、落語『まんじゅうこわい』だった。落語の面白さに感動した暁音は、朔太郎にやってみないかと誘われる。落語の魅力にひきこまれ、だんだんその気になっていく暁音だが、そのことが原因で親友の初ときまずい関係になってしまう。
今のままでは何も変わらない、初音ちゃんに自分の思いを伝えたい。
暁音は思いを込め次の五分間スピーチで『寿限無』を披露する決意をする。
そして迎えた当日・・・。


脚本・演出  北村直樹

の子ども時代は、「あかね」に似ている所がある。人前に立つだけで異常に緊張するから、授業中答えが分かっていても手は挙げない。たまに皆の前で発言なんかすれば必ずしどろもどろになり後悔と自己嫌悪の嵐。ごく少ない友達はいたけどみんなと仲良くなんて絶対ムリ。ひとりで読書・工作・お絵かき、これで幸せ。だからどうか皆さん僕の事は放っといて下さい。僕はひとりでボーッとしていたいんです。

でも成長するにつれ親や先生はひどく心配し、「もう少し社交性を身に付けないと将来苦労するぞ」と。
そんなこと言われなくても分かってます。
社交性の無いまま高校を卒業し、大学で何かサークル活動をやってみようと一番部員数の少ないところを探したところ、唯一ヒトケタ部員数八名だったのが人形劇部。舞台になんか立ちたくないから裏方専門を希望したけど却下され、無理やり人形をもたされチョイ役で初舞台に。
心臓が破裂しそうな数分間…。
運が良かったのは、人形遣いは黒子頭巾を頭に被り、しかも蹴込みに隠れて(舞台と客席の間に置く壁状のモノ)人形だけを蹴込みの上に差し出して演じるから、思ったより恥ずかしくなくて…、イケた。
客席の笑いや拍手が妙に嬉しい。 鳥肌が止まらない。 嵐のような、快感。
そうか、本当は自分は、何かを表現したい、でもその手段が見つからないでストレスになってたんだと気付いた瞬間だった。
他人と上手くコミュニケーションがとれない人ほど、本当は自分を表現できるチャンスを強く求めている。
色んな所にきっとたくさんいる「あかね」負けるな。



手にまく思いを伝えられないのは大人も子どももみんな一緒。
そしてまた、「言葉にしても伝わらないこと」、「言葉にはできない思い」があります。
このお話の
主人公は、口下手な女の子。

伝えたいことがうまく伝えられない少女が落語に出会い、自分を表現する方法を見つけます。
そして、友だちに自分の落語に向かう姿勢を見てもらうことで、言葉では伝えきれない思いを届けようとします。
子どもたちが自分らしく輝ける場を見つけ、それに挑戦してみようかなと思ってくれることを願います。

劇団うりんこ




スタッフ


原作者:みうら かれん 

原作「夜明けの落語」(講談社刊)

脚本・演出:北村 直樹

音楽: ノノヤマ マナコ

美術: 杉山 至

照明:四方 あさお

衣裳:佐久間 晶子

音響効果:ノノヤママナコ

振付:下出祐子

伝美術:
イラスト 大島妙子 
 デザイン 太田貴子

キャスト


和田纪彦 

高田博臣 

宮川希実 

山内まどか 

鋤柄 遼 

栗本 彩