MESSAGE

お祝いメッセージ

 
劇団うりんこの作品に関わってくださっている
劇作家、演出家の方からいただいたメッセージです。
(五十音順)
 

 

MESSAGE

お祝いメッセージ

 
劇団うりんこの作品に関わってくださっている劇作家、演出家の方からのメッセージをいただいています。(五十音順)

 

 

 

人形芝居ひつじのカンパニー

北村 直樹 さま

 

劇団うりんこの創立50周年、本当におめでとうございます!
20年以上、芝居創りの現場で共に格闘してきた同志に、心からお祝いを申し上げます。

 

私にとって今も変わらない劇団うりんこの印象は「何とまぁ、押しの強い色んな人間がいっぱいいる事か!」です。次々と色んな芝居を創り続ける、呆れる程のエネルギー。色んな人間が寄ってたかって色んな芝居を創り続ける。まるで退屈する事が大嫌いで、新たな遊びを求めて止まない幼い子どもの様な。だから客席の大人も子どもも退屈すること無く喜び、元気になるんだと思います。

 

かつて、私が演出を担当する事は決まっているものの、作品選びに難航してるので候補に上がってる本を読んでみて欲しい、と劇団から連絡がありました。それまでも同じ事情で2,3冊の本が届いた事があったので「いいよー」と気楽に答えたら、10数冊ものまぁまぁボリュウムある本がドサリと届きました。
ちょうど他劇団で新作演出作業の忙しい最中だったもんで、時間を見つけては必死に読みながら「あー、うりんこのエネルギーに巻き込まれた💦」と痛感したものです。私が選んだ一冊に躊躇なく決まり、コレがうりんこのエネルギーの源泉なのかも、と感じました。

 

うりんこのエネルギーは日本の演劇界の希望です。
イノシシの子のようにずっと走り続けて欲しい。

 

 

 

関根信一 さま

 
2017年夏、うりんこ劇場のアトリエ公演で作演出作品「わたしとわたし、ぼくとぼく」を上演しました。LGBTを題材にした子ども向けの作品というのは初めてで、いろいろ迷い悩みながら、うりんこのみなさんに背中を押し続けてもらいながら作った作品だなあと感じています。
公演の初日、うりんこ劇場のある名東区だけが全国のニュースになるほどの局地的な豪雨になって、劇場の前は雨が濁流になって流れていました。これは神様が怒ってるのか?と心細くなるなか、劇団員のみなさんがずぶ濡れになりながらお客様の案内をしてくれました。どれほどうれしく勇気づけられたかわかりません。劇団ってすばらしいなと思った出来事でした。
うりんこさんとのお付き合いはその後、「たいくつひめ」「ヘンテコ鳥と、さかいめの3人」と続き、「わたしとわたし、ぼくとぼく」は初演から5年経った今も上演が続いています。
新作のたびにますます背中を押してもらいながら、僕自身の創作の幅もぐんぐん広げさせてもらっているなあとかんじています。
大人が本気で取り組んでいる作品の数々を子どもたちに届けている劇団うりんこさんは、僕にいつも演劇を作り続ける勇気をくれます。ますますのご活躍を応援お祈りしています。

 

 

 

下鴨車窓

田辺 剛 さま

 

うりんこさんもたいした冒険をするもんだと思った。
初めて声をかけていただいたのは2015年のクリスマス公演『夜の小学校で』。普段のわたしの演劇作品は小さなお客さんに見せることが考えられていないし、うりんこさんのような取り組みはもちろん尊敬はしているけれども自分からは遠いものだと思っていた。さらに言うと、いわゆる児童演劇の多くの作品からにじみ出す「子どもとはこうあるべき」が苦手でもあった。
そんなわたしにどうして声をかけようという話になったのだろう。岡田淳さんの原作本が送られてきた。なるほど、このお話の遊び心は「子どもはここからここまで」という決めつけからはみ出している。小さなお客さんが何を面白がるかは分からないけれど、この原作を舞台のうえの遊びに換えることを徹底してみようと臨んでみた。その結果に満足していただけたのか、次のお話、また次のお話とお声がけいただいて今日に至っている。しかもうりんこさんからのお題(原作)のハードルがだんだんと上がっているのが面白い。プレハブの床下に逃げ込んだウサギをひたすら捕まえようとするだけのお話(『学校ウサギをつかまえろ』)の登場人物は終始床下を覗き込んでいて、それを演劇でどうするんだということもあったし、数分で読み終えられる絵本(『きみがしらないひみつの三人』)をどう60分の物語に編み変えるのかというお題もなかなかのものだった。
いつのまにかわたしもすっかり冒険者だ。これからも堅くなりがちな頭を柔らかくしてうりんこさんとの冒険が続けられればと思う。

 

 

 

佃 典彦 さま

 

バンザーイ!バンザーイ!バンザーイ!
これはもう凄いことなので歌詞を書きましたからダっちゃんに曲つけてもらいたいです。

「猪突猛進うりんこ」

嵐が吹くぞ アチコチから逆風だぁ
足踏みしめろ 真正面から受けて立つ
少年少女の笑い声が 我らの背中を押している
さぁ扉をあけろ 荷物をつめろ みんな乗り込め アクセル全開
後方注意 左右確認 安全運転出来るかな
「チェ 助手席の奴も寝ちゃったか」(セリフ)
列島またいで西へ東へ 小さい瞳が待ってるぞ
猪突猛進うりんこ 進め 進め 足を止めずに進め~
闇の中だ 右も左も真っ暗だぁ
耳を澄ませ 一歩一歩と歩み出せ
少年少女のキラキラ目が 我らの行く手の灯火だ
さぁ扉をあけろ 荷物をおろせ セットを組んで ヤル気全開
セリフ確認 動きチェック 今日もちゃんと出来るかな
「チェ あの野郎またセリフ飛ばしやがった」(セリフ)
列島またいで北も南も 小さい瞳が待ってるぞ
猪突猛進うりんこ 進め 進め 足を止めずに進め~
 

作詞 佃典彦
 

 

 

くわえ・ぱぺっとステージ

つげくわえ  さま

 
劇団創立50周年おめでとうございます!
「劇団うりんこ」は冒険者です。チャレンジャーです。
常に、新しい作品を作りつづけ、どんどんどんどん新しい出会いを求め突き進んでいきます。その姿勢にあこがれながら、ちょっと経営的には大変なのではないか・・・などと、心配したりもしますが、まさに突き進む「うりんこ」です。わたしもたくさんの作品でお世話になっておりますが、いつも思いつきで変更する演出に辛抱強くつきあってくださりありがとうございます。せっかく覚えてくださったセリフをバッサリ変更してしまった事も数知れず・・。でも、そんな事にはくじけないで、魅力ある作品づくりに挑戦していく劇団のみなさんは力強い味方です。
ともかく、これからも突き進んで行ってください。生の舞台のピンチをなんとか乗り越えて、子どもたちに楽しい作品を送り届けてください。ずっと子どもたちの応援団でいてください。ずっと走りつづけてください。そんな劇団を、わたしもずっと応援していきます。
劇団うりんこは、とっても魅力ある劇団です!
         

 

 

 

山崎 清介 さま

 

長いお付き合いになりました。幾度かワークショップのために劇団へ伺い、2003年、創立30周年記念公演「シェイクスピアを盗め!」で初めて作品を創ることになります。あれから20年、「ダイアル・ア・ゴースト」「罪と罰」「ドン・キホーテ」4作品を皆様と創ることができました。劇団の建物内には劇場もある、稽古場もある、芝居を創るにはもってこいのうらやましい環境です。その環境の中で劇団員は役者だけでなく、制作、照明、音響、美術、衣装等々のスタッフの仕事もこなしているのです。20年前は先輩の役者さんも数多くいらっしゃいましたが、劇団うりんこは定年退職制です。とてもユニークで個性的な方々も劇団を去らなければなりません。しかし役者人生に定年はありませんから客演として劇団をサポートして欲しいと願っております。そして現役の劇団員の皆様にはより一層、劇団うりんこにしか表現できない舞台を創って欲しい、そう願うばかりです。